唐傘から生まれた、100年のかたち。ロゴマーク制作事例

カナモリ産業 ロゴデザイン展開イメージ

こんにちは、MORI CRAFTです。
今回は、創業100周年を迎えたカナモリ産業様のロゴマーク制作事例をご紹介します。

目次

ご相談内容

「会社として、初めてのロゴを作りたい」

そんなご相談からスタートしました。

1925年(大正14年)、唐傘の製造・修理からはじまった会社です。
その後、行商、マッシュルーム栽培、LPガス、ガソリンスタンド、水道、そしてリフォームへ。
事業の形は時代ごとに大きく変わってきましたが、いつも地域の暮らしのそばにある会社でした。

創業から100年、ロゴはない状態からのスタートでした。

作る前に整える

まず考えたのは、「どんなロゴにするか」よりも「この会社は何者か」ということでした。

100年の歴史を辿りながら、一つのことに気がつきました。
カナモリ産業様は、同じ形のまま続いてきたわけではない。
流れながら、変わりながら、それでも途切れずに在り続けてきた会社だ、ということです。

そこから生まれたキーワードが「永く、しなやかに」。

「永」という字は、水が絶えず流れ続けるさまを表します。
ただ長いのではなく、しなやかに変わりながら続いていく。
その言葉がカナモリ産業様の100年と、静かに重なりました。

カナモリ産業 ロゴデザインコンセプト

シンボルは、唐傘

シンボルには、創業の原点である唐傘を選びました。
雨の日も前に進むための道具。
軽く、しなやかで、修理をすれば長く使い続けられる。
その性質そのものが、この会社の在り方と重なって見えたからです。

創業の年(1925年)は、大正から昭和へと移り変わる節目の年でもあります。
西洋モダンと日本の暮らしが交わる、やわらかな情緒のある時代。
その空気感を、現代のロゴの中に静かに宿すことも意識しました。

提案・制作

3つの方向性でバリエーションを重ね、17案をご覧いただきました。
シンボルの骨格・抽象度・印象の重さをそれぞれ変えながら、
「現場で使えるか」「100年の重みが伝わるか」を軸に絞り込みを進めました。

骨を減らして、未来を向く

最終的に、クライアントのご要望で傘の骨の本数を減らす調整を行いました。
骨を減らしたことで、威圧感が消えて抜け感が生まれ、
どこか未来を向いたような軽やかさが加わりました。
重みを持ちながら、閉じていない。そのバランスが、このロゴの個性になったと思っています。

カナモリ産業 ロゴデザイン改訂前
カナモリ産業 ロゴデザイン

カラーはピーコックブルー。
孔雀の首の羽毛のような、鮮やかでありながら落ち着きのある青です。
現場の作業着や、工事現場の旗など、さまざまな用途での使用を想定しながら選びました。

カナモリ産業 ロゴデザイン展開イメージ

完成したロゴ

「永く、しなやかに。あなたの暮らしに、傘を。」

そんな願いを込めたロゴが完成しました。
唐傘を抽象化したシンボルは、100年前の創業と、
これからの100年を静かにつなぐかたちになったと感じています。

まとめ

ロゴは会社の「顔」であると同時に、
その会社が何を大切にしてきたかを伝えるものだと思っています。
カナモリ産業様の場合、答えは歴史の中にありました。
変わり続けながら、暮らしのそばに在り続けた100年。
それをかたちにすることが、今回の仕事でした。

MORI CRAFTでは、
「幸せをデザインしよう」をモットーに
作る前の整理からご一緒しています。

Client カナモリ産業株式会社様
Design 森恵

ご依頼ありがとうございました!


何から始めればいいか、わからなくて大丈夫です。
一緒に考えながら、形にしていきませんか?

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